葬儀のマナー:会葬編
葬儀や告別式、通夜にする場合、故人はもちろんですが、その親類縁者に対しても失礼のないように振舞わなくてはいけません。「葬儀に慣れていないから」と言った言い訳が通用する場ではないので、事前に最低限知っておくべきマナーだけでも把握しておきましょう。
常識を持った振る舞いを
故人が亡くなると、今まで会う機会がなかった旧友と出会い故人に関してのことなどで話が盛り上がることもあるかと思います。しかしその勢いにまかせて通夜ぶるまいでお酒を飲みすぎたり、過度な盛り上がりを見せるのは他の会葬者に迷惑なのはもちろん、故人を囲む親類縁者にとってもこの植えなく不快な態度と取られます。故人を前にニコニコと笑顔でいるのも不適切ですし、会葬に適した服装やメイク、アクセサリーの装着がされていない場合も同様に、「配慮が足りない」と思われることになります。他にも、導師の読経中に居眠りをしたり、葬儀中であるにもかかわらず携帯電話の音量を消さず、さらには電話に出るといった態度は顰蹙を買います。これらの態度は人として最低限知っておくべき、知らないとおかしいレベルのマナーです。上記のような振る舞いをしないことは当前のことですが、この当前のことができない方は常識のない方だと思われて仕方ありません。「人の振り見て我が振り直せ」ということわざもありますが、比べるまでもなく、考えるまでもなく配慮に欠けた態度はくれぐれも自粛しましょう。
焼香(しょうこう)
焼香(しょうこう)とは、仏式葬儀や通夜、法事などでお香を焚く作法のことですが、これには「座礼焼香」、「立礼焼香」、「廻し焼香」などいくつかの手法があり、また宗派や考え方によって焼香の仕方に若干差異があります。手法だけでなくお香にもいくつかの種類があり、葬儀や通夜、告別式では「抹香(粉香)」を、法事では「線香」を焚くことが一般的となっています。通常、親族の焼香は葬儀の時間内に行い、一般会葬者の焼香は告別式開始と同時に行われることになります。
一般的な立礼焼香の仕方
一般的な焼香の手順は下記のようになっています。
- 1:順番が来たら後ろに並ぶ方に軽く会釈
- 2:焼香台の少し手前で僧侶、次に遺族へ一礼して焼香台の前へ
- 3:遺影に対して一礼し、1歩前に出て合掌
- 4:左手は合掌の形のまま、右手で香を少しだけつまみ、目の高さの前で捧げる
- 5:香炉に香を落とす(4-5の手順を3回繰り返す)
- 6:再び遺影に合掌
- 7:前向きのまま少し下がり、僧侶・遺族に一礼して自席へと戻る
これら手順が通常の方法となりますが、最初に焼香をする順番でないのであれば、喪主や自分の前に並ぶ方の手法をよく見て、参考にすれば問題ないでしょう。手順4-5にある焼香の回数は宗派や考え方、地方・地域や参列者の人数によって異なるので、葬儀の司会者に前もって聞いておくといいでしょう。お香を香炉に落すときは、できる限り香炉に近づけて静かに落とすようにします。間違っても高い位置からパラパラとお香を落としてはいけません。お香ではなく線香をあげる葬儀の場合、焼香台に置いてある線香を右手で1本持ち、蝋燭で火をつけて香炉にまっすぐ立てます。先端についた余計な火は、線香を振ったり息を吹きかけて消すのではなく、必ず空いている側の手で静かに扇いで消すようにしましょう。宗派によっては線香を2〜3本立てる場合がありますが、その場合は1本ずつあせらず丁寧に立てるようにしましょう。